クリスマス・プレゼントジェフリー ディーヴァー
文藝春秋 刊
発売日 2005-12
オススメ度:★★★★
ディーヴァーから読者への‘クリスマス・プレゼント’ 2006-06-20
’03年12月に、アメリカで『Twisted(ひねり)』というタイトルでリリースされた著者初の短編集。
’95年から’02年にかけて、主に本国版EQMM(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン)に掲載された作品に、著者の代表シリーズのキャラクター、リンカーン・ライムが登場する書き下ろし1編を加えた16編からなっている。
長編作品におけるジェフリー・ディーヴァーの持ち味である、“どんでん返し”、“意外な結末”、“ノンストップ・ジェットコースター・サスペンス”は、短編でも、いや短編ならばこそいかんなく発揮されている。
作品のラインナップも、ラストであっと言わせるワンショットものを軸に、ひねりのきいたアイデア・ストーリーから、ハートウォーミングな音楽ミステリー、法廷サスペンス、サイコスリラー、シェイクスピアが重要な役割を演ずる歴史ミステリーまで幅広い。
いずれ劣らぬ逸品ぞろいだが、特に私の印象に残った作品をいくつかあげておく。
妻の不倫相手を手にかける男の物語だと思って読んでいると・・・。(『三角関係』)
連続殺人が起きている州立公園周辺へ、趣味の釣りに出かけると・・・。(『釣り日和』)
ストラディヴァリウスの強奪事件が、思いがけず心温まる物語に・・。(『ノクターン』)
罪を認めない悪党と対峙する検事の、逆転勝利の秘策とは・・・。(『被包含犯罪』)
ありふれた失踪事件が、やがてとんでもない事態へ・・・。(『クリスマス・プレゼント』)
未亡人と詐欺師の騙しあいの、二転三転の後の結末は・・・。(『パインクリークの未亡人』)
ストーカーに悩む少女が、本当に邪魔に思っていたのは・・・。(『ひざまずく兵士』)
本書はディーヴァーから読者に贈られた、まさに‘クリスマス・プレゼント’である。
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